この人何でこんなに何でも出来るんだろ?ワーキングメモリが高いのかな?って人いますよね。
今回はそんな「ワーキングメモリが高い人って特徴や特別な習慣があるの?」という疑問に答えるべくこの記事を書かせていただきました。
この記事を読めば、ワーキングメモリへの理解が高まり、高い人の特徴・習慣、脳内物質との関係、ワーキングメモリの高め方まで理解出来ますので是非最後までご覧ください。
目次
そもそもワーキングメモリってなに?


人間は、何をする時でも一時的に情報を記憶して、その情報を使いながら生活しています。分かり易く例えると、脳が図書館、前頭葉が本棚、記憶が本で、ワーキングメモリは机です。
何か考えたり、作業したりする時に脳(図書館)の中では、前頭葉(本棚)から記憶(本)を持ってきて、ワーキングメモリ(机)に広げて作業します。この机が狭いと作業は出来ないし、机の上が散らかっていても作業がはかどりません。

でも運動とか頭使わない事にワーキングメモリは関係ないでしょ?

例えば、
野球でバットを振ってボールを打つ時も、飛んできたボールの位置を記憶してバットをスイングします。
無意識でやっていることなので、記憶しているという自覚もないことでもワーキングメモリは働いているのです。

↓ワーキングメモリの容量については、こちらの記事でも説明していますので是非読んでみて下さい↓
ワーキングメモリが高い人の特徴
では早速ワーキングメモリの高い人の特徴です!
ワーキングメモリの高い人の特徴
- 複数の本や資料を読んで内容をまとめるのが上手い人
- プレゼンの場などで質問を受けた時に用意していない質問でも、頭の中で考えてすぐに答えられる人
- 感情が落ち着いている人
- 初めての運動や作業を直ぐに出来るようになる人
↑のような人はワーキングメモリが高い可能性があります。もちろん、見えない所で努力しているだけだったり、確実に見分ける方法はありませんが頭の回転が速い人はワーキングメモリが高いと言ってもいいと思います。

ちゃんとワーキングメモリが高い人が普段やっている習慣や鍛え方も説明します。
↓ワーキングメモリと関連の深いウィルパワーについてはこちらの記事で説明しています↓
ワーキングメモリが高い人の習慣

そんな疑問にもお答えします。結論から言うとワーキングメモリが高い人がみんな必ずやっている習慣というのはありません!
ですが、ワーキングメモリが高い方はメモの取り方が上手い人が多いです。
ワーキングメモリの高い人の習慣①:メモ


脳は「Use it or Lose it(使うか失うか)」と言われるほど、使えば活性化するが、使わないと衰えてしまいます。なので上手く使う事が大切ですがワーキングメモリには限界があるので、何個もの事を覚えておけないのです。

メモ
人間の瞬間的に記憶出来る情報の数をマジカルナンバーといいます。
この数は諸説ありますが、一般的に7±2個と言われていますので、5~9個くらいが瞬間的覚えてられる情報量なのです。
その7つの内、4つがやらないといけないことで埋まってしまっていれば、残りの3つで情報を処理するしかなくなってしまいます。そうなると脳の活性度も落ちてしまうので、7つ全部使って生活している人より脳の能力に差が出てしまいます。


ワーキングメモリの高い人の習慣②:運動
他にはワーキングメモリの高い人の習慣として適度な運動をしている方が多いですね!
ウォーキングだったり、ヨガだったり、適度な運動の習慣が身についている人は、脳の血液や脳脊髄液(脳を掃除してくれる液体)の循環も良く活性化しやすいのです。適度な運動はストレスの発散にもなるし、感情のコントロールもしやすくなります。

前頭葉はワーキングメモリの他にも感情のコントロールや、論理的な思考などにも密接に関係する所なのです!

なので感情がコントロール出来ていないと、ワーキングメモリが上手く働かなくなってしまうので、感情のコントロールが大切なのです。
ワーキングメモリの高い人の習慣③:瞑想
ワーキングメモリの高い人の習慣で、感情のコントロールや脳の活性化に凄く効果的なのが瞑想です。瞑想は自律神経が整ったり、集中力を高めるのにも効果的です。


瞑想のやり方は色々ありますが、1番簡単なのが「マインドフルネス」と呼ばれる瞑想です。マインドフルネスは一つの事に集中する瞑想法で、1番メジャーなやり方だと「呼吸を数える」のがオススメです。
呼吸を数えるマインドフルネス瞑想法
- 姿勢を良くして座ります(姿勢が悪くならなければ仰向けに寝ていてもOK)
- 鼻から息を吸い、口からゆっくり吐き出します。
- その呼吸の回数を数える事に集中する。
これだけです!他にも色々な方法がありますので、自分にあったやり方を見つけるのが大切です。
マインドフルネス瞑想では、意識が違う所にいくこともあると思います。僕もあります(笑)
そういう時は、意図的に呼吸に意識を戻して下さい。そうするとで前頭葉が活性化して鍛えられます。
ワーキングメモリと脳内物質の関係
ワーキングメモリと脳内物質では、集中力と感情が主に関係します。

その通りです!特に今回は関係が強い、ドーパミンとノルアドレナリンをメインに紹介します。
ワーキングメモリと脳内物質①:ドーパミン
ドーパミンって聞いたことありますか?
ドーパミンは大脳基底核といわれる所からでるホルモンです。ドーパミンは快感ややる気、運動に関係するホルモンで、やる気を出すのに凄く重要ですので、ドーパミンが不足していると集中出来ず、ワーキングメモリの容量がやろうとしている事と関係の無い事で埋まってしまい効果しなくなってしまいます。

例えば、
野球でボールを打とうと構えていて、その時に「夕飯何が食べたいかな」とか「部屋の片付けもしなきゃな」とか違うことに意識が行ってしまい、ワーキングメモリの容量を埋めてしまうと、ボールの位置を忘れてしまいバッドを当てられなくなります。

ドーパミンはモチベーション維持とかにも関わるので凄く大切なホルモンです。

例えば、何かに挑戦して達成した時を考えてワクワクする時とか!
報酬を得た時にも出ますが、得られると期待している時にも出るのです。

ドーパミンが多くなれば意欲的になるので、挑戦しやすくなります。そうするとよりドーパミンが出るという循環になります。

実はドーパミンには注意しないといけない事もあります。それが依存性です。


「ドーパミン→βエンドルフィン→快楽→もっとドーパミンを出したい」となりやすいのです。特に簡単に報酬を得られるものはドーパミンが出すぎてしまいますので注意してください。
例えば、
ギャンブル、ゲーム、スマホ、動画サイト(特に性的な動画はドーパミンが出る量が多いです)、甘い物とかです。
特に最近はゲーム依存や、動画サイト依存は深刻な問題にもなりつつあります。


もちろん、テレビもいい面と悪い面がありますので、見すぎには注意してください。
なので、ドーパミンの量を調節するのに「簡単に報酬を得られる物」から、「長期的に報酬を得られる物」や「本当に達成したいこと」に変えて行くのをオススメします。具体的にはゆっくり効果の出る運動だったり、瞑想だったり、勉強だったりです。
↓「本当に達成したいこと」を見つける方法はこちらの記事で説明しています↓
ワーキングメモリと脳内物質②:ノルアドレナリン
次はノルアドレナリンについてです。ドーパミンが元(前駆物質)になってノルアドレナリンという神経伝達物質がつくられます。
ノルアドレナリンは、興奮を起こす物質で、ストレス反応などでも出ます。ですが、人間にはストレスというのは必要な物なのです。
人間は進化の過程で、外敵に襲われるなどの命の危機が多々ありました。そういう時に感じるのがストレスです。なので、ストレスを感じるとノルアドレナリンがでて、注意力が上がり、コルチゾルというホルモンが出て、それらの効果で戦うモードになるのです。

つまり、ノルアドレナリンは注意力をあげ、集中力も増し、ワーキングメモリにも関係してきます。
ただノルアドレナリンも出すぎはよくありません。ノルアドレナリンが出すぎると、すぐに戦うモードになるので、キレるという状況になってしまうのです。

最近問題になっているゲーム依存の子供が、ゲームを取り上げられるとキレるというのは、ドーパミンが多く出て依存状態で、快楽の源であるゲームを失わないためにノルアドレナリンが戦闘モードに切り替えるために起こる現象です。
当たり前ですが、キレたくてキレる人は多くありません。なので、そういう場合は少しずつドーパミンの量を調整していくのがいいと思います。
脳内物質について詳しくはまた機会がありましたら、記事を書かせていただきますが、ワーキングメモリとドーパミンやノルアドレナリンは密接に関係する事は理解していただけたと思います。
↓は脳内物質がどのように作用するか分かり易く書いてあるオススメ本です↓
まとめ
ワーキングメモリまとめ
- ワーキングメモリとは、情報を一時的に記憶しておく能力
- ワーキングメモリが高い人の特徴は、頭の回転が速い、複数の事をまとめるのが上手い、感情のコントロールが出来ている人
- ワーキングメモリが高い人がやっている習慣で多いのは、メモと運動と瞑想
- ワーキングメモリにはドーパミンと、ノルアドレナリンが関わっているが、量が多すぎても少なすぎてもダメ
いかがだったでしょうか?ワーキングメモリについて理解が増したのではないでしょうか。是非皆さんもワーキングメモリが高くなるメモや瞑想、運動など出来る事からはじめてみて下さい。
少しでもこの記事がお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。